ほくそうブログ

2023年10月13日

青空・秋風・みんなの笑顔と働くことと。

 

10月13日(金)快晴。爽やかな風が気持ちの良い日。北総の職員室からの景色は本当に素晴らしいのです。青空に白い雲の流れがとてもきれいです。

10月6日、施設見学研修では参加者全員がとても積極的に学んでくれました。あかね園様、工房かたくり様、本当に有難うございました。きっとこれから北総の仕事にうんと生かしてくれるはずです。これからも、外部研修を取り入れて、若い職員さん達が意欲を持って学べる機会を大切にしていきたいと思います。

 施設研修の後に幕張のホテル50階レストランでランチしました。普段東庄町では見られない素晴らしい景色と美味しいバイキングを楽しみました。肉・魚料理各種、パスタやフライ類、サラダ各種にカレーライス。そして、種類豊富なデザート各種(ケーキにアイスにマカロンにゼリーにプリンにパフェに。チュロスも人気でした)を堪能する北総スウィーツ男子達でした(さすがに私は夕食食べられませんでした)。

 さて、今日も元気に作業に向かう皆さんです。早く来てくれた人達は、皆さんが揃うまでピロティのベンチなどで待ってくれています。Hさん、Iさん、Tさん、天気の良い日は、本当に気持ちよいですね。いってらっしゃいませ!

 林産班の方々は一番体を動かす作業です。作業場への行き帰りも歩くスピードが一番早いですね。

 歩行に配慮が必要な方数名は、軽ワゴン車で送迎しています。

 園芸班のシクラメンも少しずつ花が上がってきました。10年ほど前の売上ピークの頃に比べたら、生産数はかなり減少しましたが、土づくりからポット上げ、枯葉とりや葉組など皆でいい鉢花を育てます。この季節は園芸班以外の職員さんにも手入れに入って頂きます。

 今日は、Aさん、Iさん、Oさん、Tさんと職員のSさんが頑張ってくれていました。

 木工班です。杉の焼き板を磨いて作る「鍋敷き」は、ウシやイヌなど色々な動物の種類があり好評です。先日も、そろそろ「鍋物」の季節ということでの注文が入りました。

木工班の皆さんの写真を撮っていると、紙工芸班の方々のウオーキングチームがやってきました。

作業場内での仕事も大切。こうして大きな空の下で伸び伸びと体を動かす時間も本当に大切。

歩くペースも中々速くしっかりしていますね。

室内班の手芸介護班、Iさんはきれいな模様の「刺し子」仕事を集中してくれます。

 今は以前のような「ミシン」仕事や「しつけ縫い」仕事などが出来る人は少なくなりました。

「塗り絵」や「パズル」など、それぞれが楽しめる活動を行っています。

 ありのまま工芸班はひょうたん仕事をしています。利用者さんが磨いてくれたひょうたんを

職員さんが楽しくきれいに美しく加工します。道の駅で販売していたもののラベルを、インボイス対応のラベルに付け替えるそうです。季節物も取り入れて色々な種類があります。見ているだけでも楽しいですね。ハロウィン🎃ものも売れているそうです。

 ありのまま工芸班男性陣のウオーキングに出会いました。Tさんが職員のHさんとにこやかにたくましく歩いていました。2階では、T課長が布団干しをしてくれていました。気持ちよいですね!!

 Sさんは一人でしっかり歩いています。挨拶すると、小さく手を挙げて応えてくれました。

 最後は林産班さん。今日は、貯木場の頂上での山掃除。全員で枯葉を掃除して山をきれいにします。大切な椎茸の原木置き場ですから、皆で山をきちんと管理します。皆さん、生き生きと体を動かして仕事をしています。本当に有難うございます。美味しい椎茸が沢山発生して、多くの皆さんに食べて頂けるといいですね。今年はこれから、船橋市や香取市、東庄町でのイベント販売が控えています。販売があると一層仕事に力が入りますね!!

 最後は、たくましい働き者の林産班ショットです。60歳代から50歳代40歳代、一番若い方は25歳男性、Tさんです。彼は小学校就学前から北総の日中一時支援事業などを使っていました。まだまだあどけないところはありますが、北総でうんと成長しています。体を使う仕事と規則正しい生活の中で、更に我慢することも身につけていけるよう、支援を継続していきたいと思います。

 今回も最後までお読み頂きありがとうございました。次回は10月30日頃更新の予定です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。  白樫久子

2023年9月29日

秋風少しずつ、保護者職員懇談会開催

 今日は9月29日(金)、ここ東庄町ではようやく気温は28℃、しかし朝から蒸し暑くクーラーを入れている部屋もありました。昨日は夏日で、全国で熱中症で救急搬送された方々も多かったとか。お陰様で北総の利用者さん職員さんは大きく体調を崩す方もいませんが、これからも日々丁寧に体調管理とお一人お一人に寄り添う支援を継続していきたいと思います。

 9月は男性クラスが、外食へ。東庄町はおいしい豚肉の生産地です。今回椎の木東寮が訪れたのは、「林SPFポーク使用」の「いなよし食堂」さん。毎日満員の人気店です(今回も予約はとれず、早めに行きましたが既に先客が何組もいたそうです)。

熱くて厚いおいしい大きなとんかつに、皆さん心もお腹も満足満足でした。

 9月27日(水)は、4年ぶりの保護者職員懇談会が開催されました。開所当時から通算82回です。ご両親、ご兄弟姉妹、ご親族、そして今回は成年後見人の方が5名ご参加してくださいました。もちろんご家族で成年後見人になっている方もおりますが、この5名の方は、司法書士・社会福祉士・NPO法人など、専門職の後見人の方々です。この4年間で、亡くなられたり介護状態になったご家族も増え、現在北総利用者で成年後見人がついている方は18名です。この人達の今後を考え北総以外にご相談ご支援できる体制を整えていくことも大切です。

 保護者の中でご参加いただいた最高齢はUさんのお母様、ご親戚に手をとられつつもしっかりとご自分の足で歩き、娘さんに笑顔で面会されていました。どうぞこれからもお元気でお過ごしください。

 懇談会の前後で、面会された方も多く、皆さん笑顔でそれぞれの家族の時間を過ごしていらっしゃいました。同席した職員からは、その微笑ましく嬉しい再会に胸が熱くなったとの報告でした。

 懇談会では、園長・保護者会長挨拶からはじまり、園よりこの4年間の写真や動画で、園の生活や作業、余暇などをお伝えしました。3年半前の集団感染の様子には、「涙が出ました」「本当にお世話になりました」と。ご家族様はどれ程ご心配だったかと思いますが、ようやくこのように皆様にお会いしてご報告が出来て本当に良かったと思いました。もう今は施設のクラスターは報道には上がりませんがあの頃は本当に大変でした。こうして応援し続けてくれた保護者関係者の皆様、一緒に乗り超えてくれた職員さん達には感謝の気持ちで一杯です。本当に有難うございました。

  北総年末年始の風物詩、紙工芸班の干支人形が出来上がりました。来年の干支は「辰」。青い胴体に、赤い髭。たくましくも伸びやかな「辰」です。注文も続々と頂いております。手作りの為、大量生産はできませんがぜひお手に取って頂けると嬉しいです。

彼岸花が沢山咲いている野の花広場での「木工班」の皆さんです。

 ようやく少しずつ爽やかな秋風を感じるようになりました。これからスポーツや読書や美味しい食事を楽しめる笑顔の秋になりますように。次回は、10月13日頃更新の予定です。秋の作業の様子や製品などご紹介したいと思います。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。  白樫久子

2023年9月8日

職員研修

 今年度、北総育成園職員は全員が外部研修(施設見学・講習他)に参加しています。他施設を見学研修させて頂き、各方面の専門家の講義を受けることは多くの刺激を受け、北総の現場に新しい風を吹き込む原動力になります。

 その一環として、9月6日(水)はさざんか会法人本部・さざんかキッズ(児童発達支援センター)・のまる(障害者入所支援施設)に、7名の職員が研修に出ました。法人本部がある船橋市と北総育成園がある東庄町は約80㎞離れておりますので初めて見学する職員もいました。理事長、事務長、各施設長はじめ皆様にお世話になりました。誠にありがとうございました。

 

 今年度は、強度行動障害者支援者基礎研修、実践研修・相談支援従事者初任者研修、現任研修の他、笹川なずな工房(生活介護・就労支援B型)とGH野の花の見学他に参加しており、10月以降も県内の他法人様にも見学研修をお願いしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。職員一人ひとりが意欲を持って勉強し、見聞と知識を拡げ、この人達へのより良い支援につなげて参りたいと思います。

 

 ちなみに、今日は9月8日(金)、現在台風13号が千葉県に強風と豪雨をもたらしています。ここ東庄も朝から強い雨に見舞われています。県内でも線状降水帯が発生し、停電などの被害も出ている模様です。4年前令和元年9月8日台風15号では、停電や倒木などの被害を受け、多くの皆様にご支援頂きました。今回も防災委員会中心に緊急時物品などの準備をしてくれていますが、何とかどこの地域にもこれ以上の被害が出ないことを祈っております。

 

 次回は9月29日頃の更新予定です。27日(水)は、4年ぶりの保護者職員懇談会を当園で行いますので、その様子などもお伝えできればと思います。今回も最後までご覧いただきありがとうございました。  白樫久子

2023年8月25日

海・ドライブ・かき氷。そして仲間と平和を思う。

 8月11日(金)から5日間、各クラスで海までドライブしました。利根川を渡って茨城県「波崎シーサイドパーク」へ。ひまわりなどの夏の花も沢山咲いていてきれいに整備されていました。皆久しぶりに砂浜に降りて、波打ち際まで行って楽しみました。思わず海に入ってしまった人もいました。

 映画のワンシーンのようですね。

Oさん、貝殻拾いました。

Yさん、みんなと楽しくいい笑顔です。

 実はこの頃台風が近づいていたので、ちゃんと海に行けますようにと、たんぽぽ寮では「てるてる坊主」を皆で作って「晴れ」をお願いしていたそうです。そのおかげで、台風の影響もさほどなくみんな楽しく海に入ってこれたのでした。有難うございました(o^―^o)ニコ。

 

 8月19日(土)は、県知的障害者福祉協会職員バレーボール大会地区予選、八日市場ドームにて4年ぶりの出場でした。若手チームの奮闘、久しぶりに大きな声援の中で熱い暑い戦いでした。さすがの実力チーム野栄福祉会さんに破れましたが、悔しい思いを胸に「また頑張っていきたい」と前向きな北総チームです。11月の県大会に向けて、楽しく意気揚々と練習していきます。その雰囲気がまた前向きな業務に活かされてくるはずです。お疲れさまでした!!

 さて8月後半は、15時おやつは「かき氷企画」。給食委託業者のメフォスの職員さんが、皆さんそれぞれお好みのシロップをかけて提供してくれました。皆さん朝からとても楽しみにしてくれていて、大賑わいでした。

 北総では、毎月最終月曜日は「利用者説明会」という、行事等の日程説明や皆さんの希望や意見を聞く時間があります。午後1時半、新棟2階の食堂に集まります。8月の説明会は、先ほどのかき氷企画や9月総合防災訓練のこと。実習生の紹介。これからの余暇活動で希望することなどをお聞きしました。

 北総育成園で長年継続している活動に「平和教育」があります。その一環として、毎年夏に向けて千羽鶴を作ります。折り紙のできる利用者さん中心にきれいな千羽鶴を作ります。以前は、広島や長崎の平和公園、沖縄、東北に職員研修としてお持ちしていました。今は園内の皆さんで、世界の平和・日本の平和を祈ります。その中心で作ってくれたSさんHさんがそのことを紹介してくれました。

 8月も終わりに近づいてきましたが、この暑さはまだまだ続きそうです。どうか皆様もお体を大切になさってください。でも、毎日「やることのある暮らし」「仲間と過ごす暮らし」は大切です。北総の皆さんの8月は笑顔や笑い声も多く、緊急通院や入院もなく穏やかに過ごせました。

 次回の更新は、9月8日頃を予定しています。今回も最後までお読みいただきまして有難うございました。                           白樫久子

 

2023年8月4日

夏はしっかり食べて、笑って、乗り切ろう。

 8月に入りました。猛暑酷暑が続いております。北総育成園がある東庄町は、坂東太郎利根川がほど近く、銚子沖の黒潮海流のお陰で、夏は涼しく冬も温暖な土地柄です。この夏、同じ千葉県でも船橋や千葉とは2~3℃涼しい日が多いようです。そうはいっても、暑いは暑い!!利用者さんの体調管理を第一に日々の暮らしを送っています。利用者さんの暮らしを守る職員さんの健康も大切です。毎日、お互い声を掛け合い助け合い、笑顔と思いやりで北総の毎日は始まります。

 8月1日(火)の朝、北総の周りの田んぼは、稲穂がかなり黄金色になってきました。

 8月3日(木)の朝、農家の方が涼しいうちに草刈りをしていました。

 今号は、「しっかり食べて夏を乗り切ろう~おいしい笑顔特集~」です。

 7月26日(水)は、北総「鰻の日」。毎年この鰻の日を楽しみにしている方も多いです。皆さん、おいしい「国産うなぎ」に舌鼓、大喜びしてくれました。

普段は物静かなHさんが、満面の笑みで鰻を食べてくれました。

Sさんは、個室でゆっくりと「おいしい」と喜んでくれました。

Tさんは嬉しい時はいつもピースサインをしてくれます。

Kさんは、職員のYさんと楽しそうに。完食でした。

Uさんはいつもお食事をきれいに食べてくれます。今日もご飯一粒もありません。

ゆっくりペースのUさんですが、スプーンを使いながらにこにこと食べてくれました。

 あざみ寮のSさんとYさん。Yさんは視力がかなり落ちてきて不安そうですが、この日は機嫌よくたくさん食べてくれました。

Oさんは鰻が楽しみで、数日前から食事を控えめにしていたようです。もちろん完食でした。

Eさんは、個室で落ち着いて、鰻をゆっくり味わってくれていました。

Tさんは、職員のSさんに手伝ってもらいながら大きなお口で食べました。

本館食堂はみんなで賑やかに。Iさんは「うまかった~!」と拳をあげてくれました。

Hさんは大のうなぎ好き。5月の帰宅時もお家で沢山食べてきました。

実は、鰻が苦手な利用者さんもいます。Hさんは、好物の唐揚げとうどん弁当にしました。

あーら、Mさん、とても美味しそうな笑顔ですね!ごちそうさまです。

Tさんもうなぎ大好き、満面の笑顔。別日には担任のT課長と中庭の草や苔とりをしてくれました。

嚥下力の低下などで普通食が困難な方には、ソフト食などをきれいなお弁当箱で提供しています。

Sさんは介護が必要ですが、食事はいつもしっかり食べてくれて顔色もとても良いです。

Kさんもおかゆとソフト食、小食なので残すことも多いですが元気です。

Tさんは、今も農耕班で仕事をしています。以前はビールも大好きでしたが今は難しくなりました。

 8月2日(水)のおやつは、不二家さんの冷たくおいしいスウィーツです。いちごパフェやティラミスなどお好きなものを選んでいただきました。給食委員会職員さんと栄養士さんらで準備してくれました。こうしたスウィーツは、普段刻み食の方でも同じものが食べられるので嬉しいですね。

 普段とちょっと違う食事やおやつは、日々の暮らしの楽しみです。8月後半は、メフォス職員(厨房委託業者)さんが、各ユニットにかき氷機を運んで回ってくれます。イチゴやメロン等各種シロップに練乳など、皆さんのお好みの注文を受けてくれます。今から楽しみですね。

 毎月2回、香取市の花佳さんからお花を届けて頂くようになって半年がたちました。各クラスと玄関前に生けています。やはり、季節の花がある生活は心地よいですね。夏場は早く萎れてしまうのですが、「一期一会一輪の花」、物言わぬ植物を大切にする心と実践を大切にしていきたいと思います。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。まだまだ厳しい暑さが続きます。どうぞ皆様、お体を大切にお過ごしください。次回は8月25日頃更新予定です。  白樫久子

 

2023年7月21日

北総の里夏祭りを開催しました。

7月14日、かねてから工事中だった園芸班作業場が完成しました。以前は県道沿いに「道の脇売店・恩花」として設置していた木造小屋を移築して使用します。園長・飯田課長・伊橋主任も駆けつけてくれ、18日にお披露目を行いました。クーラーも付けたのでより快適に使用して頂ければと思います。

 さて7月19日(水)は、北総夏祭り。内輪だけの行事ですが、余暇部会スタッフが早くから話し合い・準備をしてくれました。暑い日でしたが、ピロティを使って直射日光は避け、思いのほか風の通る会場でした。とはいっても、職員はハッピを羽織り、マスクをつけて、利用者誘導と祭り進行に動くので、中々の暑さでした。でも利用者さんの笑顔が沢山見れて、充実した一日でした。

  

 朝から余暇部会スタッフが張り切って準備してくれました!!

 今年は、全員に昔懐かしい?お面をご用意しまして大変好評でした!ナイスアイディアでした。

 今回も「メリーカフェ」さんに来ていただきました。今川焼やチュロス、フライドポテトなどの他、かき氷各種・アイスカフェラテ等冷たい夏メニューが充実で、大人気でした🍦🍨

 入口のすだれは、昨年のものが素敵に使用できました。

男性クラス火山寮の皆さん、楽しみですね。

 女性クラスののぎく寮、キラキラうちわが素敵です。

お楽しみのキッチンカーは、職員さんがついて一人ひとり注文です。

 テーブルまでの移動も職員が付きます。移動介助の方も増えています。でも楽しそうですね。

 83歳Mさんも楽しく参加できました。園長と看護師さんとH支援員さんと。

 お楽しみのカラオケは、はじめから大盛り上がり🌞🌞🌞 IさんHさんYさん他皆さん、素敵な歌声ありがとうございました。舞台もキラキラ✨✨✨、素敵な飾り付けです。

 職員さん達が、太鼓🥁や風船🎈やうちわや手拍子✋✋✋で盛り上げます。シャボン玉もきれいでした。

射的もなかなか人気です。結構当たります。景品ゲットです。

Mさん、かき氷美味しいですね。

 Hさんも、Sさんも、お面をかぶりながらかき氷。

 Tさんは北総で一番の若者。数少ない20歳代です。満面の笑みでおやつを頬張ります。

 最後は、林寮とたんぽぽ寮の皆さん、楽しかったですね。今回はクラス毎の参加でしたが、とても賑やかに一日を過ごすことができました。猛暑の中、利用者さんの体調管理は丁寧に行い、室内でも過ごせるような準備もしました。しかし、来年もこの猛暑酷暑が続くかと思うと、開催時期なども検討しなくては等の意見もありました。コロナ禍がようやく落ち着いた今(こちらの地域でも感染者は増えているようですが)、日本全体と世界の異常気象もあり、今後の行事やイベントの在り方を考えることが必要ですね。

 今回も最後までご覧いただいてありがとうございました。次回は8月3日頃の更新予定です。

 まだまだ暑い日が続きます。皆様どうぞご自愛くださいませ。  白樫久子

2023年7月4日

汗流し、歩く毎日と私達の暮らし。

 4月に植えたた田んぼの苗は、今はぐんぐん風になびき育ち、もうすぐ稲の花が咲くころです。まだもう少し梅雨は続きますが、青い空と白い雲にいよいよ近づく夏の気配をぐっと感じるこの頃ですね。私は毎週末、この黒部川周辺のストレスフリーの長い道を1時間半ほど歩きます。頭が空っぽになって、すっきりします。元気もアイディアも沸いてきます。北総の利用者さん達もできる限り、「歩く」時間を大切にしています。職員さん達も皆、自分の足で歩く大切さを意識しながら、日々の支援を重ねてくれています。

 

 今年度から、少しずつ外部からの施設見学・職員の外部研修も計画的に実施しています。この3年間はオンラインで画面越しの研修や会議にもずいぶん慣れてきましたが、やはり直接顔を合わせて、語り合えることの大切さを感じます。6月22日は、習志野市にある「あかね園」の松尾施設長が若手職員さんを連れてきてくれました。Kさんはもともと船橋のご自宅からの就労経験を経て、「あかね園」に長く通っていらっしゃいました。6年ほど前に、北総にご相談を頂き、見学や短期入所を繰り返し、ご家族の希望もあり、当園に入所されました。Kさんも皆様のご来園を楽しみにされていました。「Kさんが変わらず元気にされていてとても安心しました」と松尾施設長。ご両親ご家族に大切に育まれ、学び、働き、自宅と地域で充実して暮らしてきたKさんの生活は、通所施設・入所施設・相談支援、行政機関などの事業所が適切に連携して対応して今の北総の暮らしがあります。これからも入所施設の役割として障害を持つ人の生活を、長い見通しと幅広い視野を持って支える取り組みを大切にしていきたいと思います。

 今日は、園芸班が東庄公民館の花壇を植えに行きました。北総で作った花苗が少しでもお役に立てればと、チーフのS職員中心に園芸班職員が準備をしてくれました。K職員が素敵な看板を作ってくれました。公民館の前は東庄小学校です。町の皆様が少しでも目に留めて下されば嬉しいです。これからも季節のお花を植えさせていただくことになっています。機会があればぜひご覧ください。

 次回は、7月19日(水)の北総夏祭りの様子を写真沢山でお届けします。7月25日頃更新予定です。暑い毎日、どうぞ皆様お体を大切にお過ごしください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。                白樫久子

2023年6月15日

梅雨空、青空、笑顔広がれ北総の空

 梅雨に入り、なかなか晴れ間の少ない日々です。毎週末、東庄町では黒部川・利根川沿いでは釣りを楽しむ方々が県内外からいらっしゃっています。この日は、気持ちの良い青空が広がっていました。

 北総育成園がある笹川は田んぼが多く、先月田植えをした稲がぐんぐん伸びています。この写真は、「西福院」という古刹です。5月は色とりどりの美しい牡丹が咲き誇り、訪れる人々を楽しませてくれます。田んぼに青空が映ってとてもきれいですね。ウオーキングにもとてもいいコースです。

 6月7日(水)は、今年度第1回の虐待防止権利擁護研修でした。今回のテーマは、「この人達の生きてきた歴史を知る」です。今目の前にいらっしゃるこの人達に適切な支援や介護をするには、お一人お一人がどのように生まれ、ご家族に愛され、様々な障害を抱えながらいかに働き、楽しみ、生きていらっしゃったかを知り、理解することが大切であるという観点から今回の研修を企画しました。

 北総には、約50年の歴史があり、多くの写真や動画が保存されています。それらをピックアップして、若かりしこの人達の姿を改めて知る機会となりました。そこには若かったお父様やお母様のお姿もあり、今は車いす生活のYさんやSさんが作業や村議員活動や床掃除を行う姿もあり、若い職員さん達はとても心打たれたようです。ベテラン職員もその頃一緒に北総で生活していたのですが、久しぶりに映像で見て、改めてより良い支援を継続しようと姿勢を正す機会となりました。次回は7月14日(水)の予定です。

農耕班では、土と風と太陽のもと、畑で仲間と働く毎日があります。

園芸班のペチュニアが、玄関前の花壇に植えられてきれいに風になびいています。

 以前から北総の記事を書いて下さっている「福祉新聞」の記者の方が、取材に来てくださいました。紙工芸班の干支人形やだるま人形に興味を持ってくださいました。みんなの励みになります。

 6月14日(水)は、衛生講習会。3年前から毎年2回、感染管理特定認定看護師・認定看護管理者である千葉県立こども病院の前田氏にご来園頂いています。コロナが5類に移行してから、何が変わったのか、これから障害者入所施設の対応はどうしていくのか。職員からの色々な質問・疑問に丁寧にお答えいただきながら、充実した研修となりました。

 3年間で学んだ様々な感染対策は、現状に合わせて見直しをしていますが、ウイルスは消えていないので警戒を解くのはもう少し先のようです。しかしインフルエンザや胃腸炎などの対策を考慮し、過剰な対応は終わりにしています。流行状況を把握しながら、園の活動や外出・外食、外部研修などにも楽しく取り組み、利用者・職員共に「笑顔」で過ごせる毎日を大切にしていきたいと思います。「笑顔」は何より免疫力を高める宝物です。

 5月以降、ご家族の面会や外泊が少しずつ増えています。3年ぶりというご家族も多いです。お一人お一人にとってご家族の存在は何よりです。お父様お母様お姉様姪っ子さん、大切な大切なご家族に会えた時の表情は皆さんとても嬉しそうで生き生きしています。ご家族の皆様、遠路お越し頂き誠にありがとうございました(以下の写真の掲載については、ご家族のご了解を頂いております)。

 今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。次回は7月3日頃を予定しています。天候不順が続きますので、どうぞ皆様もお体を大切にお過ごしくださいませ。 白樫久子

2023年5月31日

夏の花壇植えや玉ねぎ収獲や皆さんの仕事

 明日からは6月です。園芸班ハウスの中は、マリーゴールド・ホクシャ・ペチュニアなど夏の花苗で一杯です。今日は職員3名、利用者6名で元気に仕事に汗を流していました。マスクを外して、伸び伸びと自然の中で思い切り呼吸して共に働く喜びは何物にも代えがたいと思います。各種花苗は、トラックで運んで花壇に植えます。ご希望があれば、地元・地域にも出張いたしますのでお声がけください。

現在、園芸班作業場を移築中です。7月には快適な作業・休憩場所になると思います。楽しみですね。

 手芸介護班のIさんとH職員さんが、ウオーキングから帰ってきました。少し曇り空でしたが、元気よく歩いてきました。働くこと、生きること、食べること、歩くこと、笑うこと。皆で大切に取り組んでいきたいと思うことです。

室内では、しつけ糸とりやパズルや塗り絵を楽しくすすめています。

「ありのまま工芸班」は、散歩や運動の他にもひょうたん作業をしています。Aさんは、乾燥したひょうたんの「種抜き」仕事。ピンセットを使って根気強く種を抜いてくれます。Kさんは、いい艶がでるようにごしごしとひょうたん磨き。以前のような大きな仕事、長い時間の仕事はもう出来ないけれど、今のこんな小さな仕事が積み重なって、今の北総の作業が進んでいきます。

 

農耕班は、玉ねぎ収獲です。以前の収量から比べれば大分少なくなりましたが、広い畑での仕事はやりがいがあります。お互いの励ましあいと職員さんの段取りが大切ですね。今年も農耕ハウスに沢山の玉ねぎが干されて風に揺れています。今年は昨年より大きくて甘い玉ねぎが沢山獲れました。

前回お伝えした「手をつなぐ作品展販売」(於市原市内ユニモちはら台・主催千葉県知的障害者福祉協会)が5月21日無事終了しました。久しぶりの大きな販売場所でしたが、木工班の焼き板製品・手芸介護班のバックやエプロン等布製品、農耕班の切り干し大根など、多くのお客様に手に取って頂き、多くの売り上げになりました。本当に有難うございました。利用者の皆さんにも報告をし、今後の作業への大きな励みになりました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。        

今回も最後までご覧いただき有難うございました。次回の更新は、6月15日頃です。皆様もどうぞお体を大切にお過ごしください。       白樫久子

2023年5月11日

薫風自南来  くんぷうじなんらい

 

 5月GW、テレビでは全国の観光地に人々の笑顔がもどった様子が繰り返し放送されていました。マスクのない笑顔、特に子供たちの笑顔や歓声に頬が緩みます。新型コロナ感染症は5類に移行となりましたが、私達は引き続き適切に感染対策を行いながら、日々の笑顔とわくわく感、暮らしの喜びや楽しみも大切にしていきたいと思います。東庄町の’太陽’と’美しい緑’と’清らかな水’に育まれた豊かな自然に囲まれながら、一つずつできることを模索して進んでいきます。

 いつも土曜日の11時頃、北総の飼い犬「ハク」と「マユ」を連れて散歩に出かけます。今日は、支援員のIさんとSさん、利用者さんは5名。林産班の椎茸の発生も良くなってきたので、椎茸山にもいくそうで、Yさんが早く外に行きたい元気な「マユ」をリールをつなげて連れてくれました。さわやかな風と青空のもと、みんな笑顔で出かけていきました。

 イベント販売が少なくなっていましたが、「多古道の駅」と「栗源道の駅」には北総育成園の製品を置かせて頂いております。農耕班の切り干し大根や、木工班の焼き板製品、手芸班のバックやエプロンなど中々好評です。ぜひお立ち寄りの際は、お手に取ってご覧いただければ幸いです。

栗源道の駅👆   

          多古道の駅👇

 昨日製品を搬入した職員のKさんから、店員さんから「コロナで大変な思いをしたけど、頑張って下さい。切り干し大根もたくさん売れるのでどんどん持ってきてください!」と励まして頂いたとのでした。利用者さん職員にとっても大きな励みになりました。有難うございました。

販売のお知らせ 5月19日(土)~21日(日)に、市原市内「ユニモちはら台」さんで行われる「手をつなぐ作品展(主催:千葉県知的障害者福祉協会)に3年ぶりに出品します。同法人の「笹川なずな工房」のジャムやクッキーも出品します。ぜひお立ち寄りくださいませ。

 さてGW明けて、今日は5月10日さわやかな五月晴れ。風も穏やか、少し体を動かせば汗ばむ陽気になりました。紙工芸班では、楮(和紙の原料)を木槌で叩いて繊維を柔らかくします。皆、本当に一生懸命に仕事に取り組んでいました。

木工班は、15人マイクロにて作業場に出勤です。朝はまず田んぼ道をウオーキングしてから、仕事に入ります。皆お互い声かけあって、穏やかで落ち着いた雰囲気が流れています。

YさんとHさんは、バーナーで焼いた杉板の炭落とし。二人が炭落とししてくれた板を、皆が作業室で磨きます。サルやカニやヒツジやオニやイルカなど色々な形の鍋敷きになります。一枚¥500也。売れ行き好評でご注文も良く頂きます。

お仕事が終わったら、掃除や手洗いをして「コーヒータイム」。率先して準備をしてくれる人もいます。Wさんはこの冬から少し心身の衰えが心配でしたが、今日は、笑顔で仲間のいる木工班で楽しそうに過ごしていました。できる仕事は少しずつ小さくなっても、「やることのある生活」「仲間のいる暮らし」の大切さを感じます。

 林産班は、椎茸の原木運びが主な仕事です。温かくなってきて、椎茸の発生が良くなってきました。せっかく育った椎茸を無駄にしないように職員はチームワークよく収獲しています。今年は昨年よりもっと収益を上げられるように、職員皆で話し合って頑張っています。

女性陣もまじめにこつこつ運びます。何とも心強いです。

今日は、フレーム組と山組に分かれての原木運びで、何往復も仕事したそうです。お疲れさまでした!仕事をしている時の皆さんは、本当に生き生きとしています。皆さんの頑張りで、これからおいしい椎茸を皆様のもとに沢山お届けできることと思います。

 次回は他の作業班の紹介をしていきたいと思います。

 今回も最後までお読みいただき有難うございました。次回は5月26日頃更新予定です。

 白樫久子

 

社会福祉法人さざんか会 北総育成園

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